高齢化と地域コミュニティとの交流のある住まい

今の日本は核家族化が進み、晩婚化、非婚化さらには孤独死といった問題まで出てきています。一人暮らしのお年寄りの中には、自分が倒れた時、すぐに駆けつけてくれる親族が近くにいない、と心配している人も少なくありません。こうした問題に対処するためには、個々の人々と地域コミュニティーとのかかわりが、かかせなくなってきます。ではどんな暮らしの形が今のお年寄りにとって心地よい形なのでしょうか。

今の団塊の世代はバブルの時代を自分たちで築き上げてきた世代です。戦争を体験し、どんな環境でも、ありがたく思えた戦前、戦中世代のお年寄りとは、感覚がぜんぜんちがいます。ですから、老人ホームのような施設は、行きとどいた世話をしてくれる半面、費用も高く、いかにも自分が年をとった気持ちになるので、病気などで症状が重く出ている場合を除いて、そこに入りたいと思う人はごくわずかでしょう。こう考えてくると、同じ気持ちの団塊の世代が、気持ちよく暮らせる共同生活スペースや、シェアハウスといった、過度に干渉しすぎない、それでいて地域コミュニティーとの交流がある、そんな住まいが浮かび上がってきます。

現在の日本では、空き部屋の多いマンションやアパートがあちこちに見られます。こうした状況をほっておくなら、治安が悪くなったり、近所で誰かが姿を見せなくなったり、亡くなった人がいても気がつかない状況が徐々に増えていくことでしょう。今、地域コミュニティーとの交流のある住まいをみんなで考えることは、急務となっています。

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